僕の愛車 Kasawaki Z900(型式:ZR900B) 2018年モデル
Z800の後継として2017年に登場したZ900
日本国内仕様の正式リリース は1年遅れの2018年から。
「Z900」は言えば同じエンジン、同じフレームの兄弟機Z900”RS”の方が人気で、
この名を聞くと、殆どの人はRSの方を思い浮かべるはず。
残念なことにベースモデルであるはずの素のZ900を見かけることはほぼ無い 。
そんなZ900のレビューをしていこうと思う。
この記事の目次
- カタログスペック
- 特徴
- 気に入っているところ
- 気になるところ
- まとめ
カタログスペック
全長 (mm) | 2065 |
全幅 (mm) | 825 |
全高 (mm) | 1065 |
ホイールベース (mm) | 1450 |
最低地上高(mm) | 130 |
シート高 (mm) | 795 |
車両重量 (kg) | 210 |
燃料消費率(2)(km/L) | 18.5 |
測定基準(2) | WMTCモード値 |
原動機型式 | ZR900BE |
排気量 (cc) | 948 |
最高出力(kW) | 92 |
最高出力(PS) | 125 |
最高出力回転数(rpm) | 9500 |
最大トルク(N・m) | 98 |
最大トルク(kgf・m) | 10 |
最大トルク回転数(rpm) | 7700 |
燃料タンク容量 (L) | 17 |
燃料(種類) | ハイオクガソリン |
エンジンオイル容量※全容量 (L) | 4 |
エンジンオイル量(オイル交換時) (L) | 3.2 |
エンジンオイル量(フィルタ交換時) (L) | 3.6 |
推奨エンジンオイル(SAE粘度) | 10W-40 |
ドレンボルト呼び径(mm) | 12 |
変速機形式 | リターン式・6段変速 |
タイヤ(前) | 120/70ZR17 |
タイヤ(後) | 180/55ZR17 |
車両装備:ETC2.0 | 標準装備 |
特徴
排気量を948ccへ上げながら、重量はZ800比で-19kgという大幅な軽量化を達成。
正直、これはすごい進化!
リッタークラスで210kgの車重はとても軽く、扱いやすい。
CB400SF(207kg)とほぼ一緒。
時代に合わせてABSとアシスト&スリッパークラッチ、ETC車載器を標準装備。
とくに、このETC標準は追加装備のお金も追加装着の時間も不要のため地味に嬉しい。
それでいて車体価格を950,400円(税込)に抑えた、お手頃価格のスポーツバイク。
だが人気は無い。
カワサキZシリーズの「Sugomi」デザインをコンセプトに・・・のはずだが、
本機発表時、このフロントフェイスは ”天才バカボン 本官さん” に見えると
ネット界隈では噂され不評だった。
正直、売れなかった理由はこのフェイスが原因じゃないかと思ってる。
カタログスペックは決して悪くない本機が、兄弟社のZ900RSとは違い
まったく売れていないのは要は”顔”が悪かったからである。
気に入っているところ
このZ900の良いところはズバリ、扱いやすいところ。
見た目が「Sugomi」だとか「本官さん」だとかは、どうもよくなるくらい扱いやすく
乗りやすい本機は、本当にストリートファイトというジャンルのバイクなのか
疑わしくなるほど。
かったるい訳でもなく、尖っている訳でもなく適度にスポーツで且つ乗りやすい。
標準よりややスポーツに寄っているという印象のZ900は休日、バイクを楽しむ
ライダーにとって、まさに適度なバイクだといえる。
そしてスペックに現れない部分では、排熱。
大型950ccバイクなのに、乗っていてそれほど熱く感じない。
昔乗っていたZ1000やGSX-R600の大型バイク、DRZ400SM、CB400SFなど中型バイクは
もれなく内ももが低温火傷するようで、真夏にジーパンで乗るのは難しかったが
Z900は不思議と排熱は少ないく、内ももが熱く感じることはなかった。
むしろ太陽光の当たる外足の方が熱く感じるほど。
これは大型バイクにしては珍しく、また乗った本人にしか分からない非常に良い点だと思う。
あとは基本はさすがにキッチリしているため、加速・減速・旋回において不満を感じることは
ほぼ無い。
ラジアルキャリパーじゃないから制動力が・・・なんてことは一切なくしっかりしている。
アシスト&スリッパークラッチも素晴らしく渋滞だろうが鬼の半クラだろうが
左手の握力が限界なるなんてことは一切ない。
シート高は795mm。身長177cmの僕は両足踵ベッタリで、膝が曲がる。
ハザードランプスイッチだってあるのでサンキューハザードも可能。
Z900はまさにライダーフレンドリーなバイクと言えるだろう。
気になるところ
先にも話したが、まずはデザイン。
ある角度では、とてもカッコよく見えたりすることが稀にあるが基本、 本官さん 。
さすがに不評だったせいかZ900は2020年にマイナーチェンジを受け、フロントフェイスの
デザインが変更となった。
マイチェン後のお顔は非常にカッコいい。
灯火類はブレーキランプを除き、すべてハロゲン。
こちらもマイチェンですべてLED化した。
個人的には795mmのシート高のせいか、シートとステップの距離が短く、膝が強く曲がるため
長時間乗ると足が痛くなることがあった。
こちらはハイシートを導入して、膝の曲がり角低減をしている。
また極低速でのアクセル操作がシビアで、ドンつきが出やすい。
操作感に慣れるか、ECU書き換えするかしかない。
まとめ
軽い・速い・クルクル曲がる。しかも100万円を下回る。
コントローラブルなスポーツバイク。Z900。
顔がダサい以外の欠点と言える欠点はなく、まさにデザインのせいで売れなかったバイク。
だってネオレトロのRSはラジアルキャリパーついてトラコンついて、LED化されてる以外
カッコイイだけであとは一緒のはずなのに、5kg軽くて30万も安い素Z900が売れないのは
デザインのせいだとしか言えないのではないだろうか。
まぁバイク(特に大型)は趣味全開の乗り物だからデザインって超重要なのだけれども。
しかしながら、どこにでも溢れているZ900RSとは違い、素Z900はどこに行っても
被ることがなく、珍しがられるバイクなので人と一緒は嫌だという方は
選んでみるのも悪くないかもしれない。
コメント